地元産「カイコガネ」のシングルホップビール登場!
2022年現在、関東以西で日本最大(2ha)の圃場を持つ小林ホップ農園代表の小林吉倫(こばやし・よしとも)氏
「HOKUTO」は、八ヶ岳ブルワリーと同じく山梨県北杜市で活躍する、気鋭のホップ生産者「小林ホップ農園」様とのパートナーシップにより誕生した、ピルスナータイプの限定醸造ビールです。
今回醸造したビールの特徴は、地元原産ホップ品種「カイコガネ」だけを使用している“シングルホップビール”である点。北杜市で栽培された「カイコガネ」だけを、しかも一部は収穫したての“生ホップ”状態で使用した、希少なプレミアムビールとなりました。
同じ北杜市の仲間で実現した“フレッシュホップビール”
ホップ毬花の中心部にある黄色い粉状のものが、ビールの香りや苦味のベースとなる成分「ルプリン」
ビールの苦味と香りづけに使用されるホップは、通常は夏に収穫したものを乾燥させたうえで、ペレット状などに加工することで長期間保存&出荷できる製品にします。しかし、その加工過程では、ホップ球果(毬花)のなかにある「ルプリン」のアロマ成分が一部揮発してしまうという課題がありました。
これに対し今回の「HOKUTO」では、収穫したての“生ホップ(フレッシュホップ)”をすぐさま同じ市内の八ヶ岳ブルワリーに持ち帰り、一部は乾燥・圧縮せず冷凍保存したうえで、仕込み時にそのまま麦汁へ浸すという特殊なプロセスを採用しています。
毬花中心部分のルプリンが染み出しやすくなるよう、ホップの毬花を手作業でばらばらのリーフ状態に
これは、ホップの栽培場所と同じ地域にあるビール醸造所でないと、なかなか実現しづらいプロセス。「小林ホップ農園」様のホップ圃場は、八ヶ岳ブルワリーのある清里高原から車で20分ほどの場所。同じ北杜市の仲間で実現した、まさに地域の恵みを最大限に生かした“フレッシュホップビール”となりました。
ホップ農家小林 公式Webサイト
http://hokutohops.com/
豊穣なモルト感と超新鮮なアロマ
麦汁に浸す直前の地元産ホップ「カイコガネ」
ホップ品種「カイコガネ」は、1957年に北杜市(旧長坂町)内で発見されたのち、農林水産省に品種登録された国産ホップの第1号品種となります。通常は数種類のホップを併用することの多いビールづくりですが、今回は「カイコガネ」特有のノーブルなキャラクター、そして“生ホップ”が持つ超新鮮なアロマを活かすため、あえて他の品種を使わない“シングルホップビール”としています。
収穫直後の「カイコガネ」に由来する若草のようなアロマを効果的に付与
これにより、ピルスナーらしい豊かなモルト感と雑味のないクリアな苦みはそのままに、収穫直後の「カイコガネ」に由来する若草のようなアロマ、そして金柑を思わせる柔らかな柑橘香が効果的に付与された、爽やかで飲みごたえのある“ホップ感”満載のビールとなりました。
「HOKUTO Japanese pilsner Fresh Hop」概要
・醸造方式および特長:下面発酵・モルト100%、無ろ過・非加熱
・原材料:麦芽・ホップ(カイコガネ)
・アルコール度数:5.5%
・IBU(国際苦味単位):10
・保存方法:要冷蔵
・容量:330ml(ボトル)
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